登録番号:1328

【概要 】
ロープや特殊高所機材を駆使して業務を遂行するため、足場設置・撤去が不要であり、コスト・工期の大幅低減ができる。 ・例えば橋梁の場合、桁下高、幅員、橋長等の制限なく全てにおいて調査・点検が可能であり、肉眼で発見できる全てのひび割れ・  亀裂、その他の変状にスケールを当てがい接写できる。 ・調査周辺条件に左右されない。(海上・河川上、斜面・軟弱地盤、橋梁・地上障害物等) ・狭隘な現場でも調査・点検が可能である。 ・作業時は常時、身体がロープや装備具で確保されており安全である。

【活用に当たっての留意事項】
設計時・橋梁下の移動方法の検討及び、コンクリートにアンカー(支点確保)打設可能かどうかを確認。 施工時・使用装備の確認は装着時に自己点検、二者で相互確認を行う。朝礼時に作業者全員により点検。作業前に3度点検を行う。 ・作業時は常にロープ又は装備具で身体の確保を確認後、作業を行う。その他・水上部及び公園、その他用地などの占用時には、第三者に対して支障がないように交通誘導員を配置し安全には十分注意を払う。・橋梁の調査、点検、補修は労働安全衛生規則第89条及び90条に該当しないため、届け出の必要はない。

【適用可能な箇所】
コンクリート構造物の場合、アンカー打設が可能な箇所。鋼製躯体の場合は、クランプ(金属製取付金具)を設置できれば移動可能[ただし床板下面等の天井水平移動や橋脚を鉛直方向にアンカー打設しながら上移動する場合は壁面の横移動に比べ約3倍程度の時間を要する。

静岡県交通基盤部の新技術・新工法
社会資本の整備に当たり、建設コストの縮減、安全・安心の確保、環境保全等の建設分野を取巻く諸課題の解決を図る必要があります。
これらの課題を解決するためには、民間等で開発された優れた新技術を公共事業において積極的に活用することが有効です。
このような観点から、新技術に関する情報収集及び情報提供を行い、新技術の活用促進を図ります。(静岡県交通基盤部HPより抜粋)