本日、株式会社特殊高所技術は、設立から10年を迎えることが出来ました。

10周年

まずは、お世話になっている発注者様、元請会社様、各種団体の皆様、暖かく見守り、時には厳しくも私たちを育てて下さった諸先輩方、我々の思いに賛同しお手伝いをしてくださっている協力会社の皆様、円滑に業務が進められるよう、いつも陰ながらお手伝いをしてくれている関連会社の皆様、そして、日々汗を流し、10周年の今日も、世界のどこかで、世のため、人のため、安心安全な今を守る為、どこかにぶら下がってくれている特殊高所技術者の仲間達に心より感謝いたします。

あるデータによれば、企業が設立から10年生存していられる確率は、6.3%だそうです。そう思うと、10年なんとかやってこれたということは、本当に喜ばしいことだと思います。

専務の山本と、たった2人で、100万円を元手に特殊高所技術はスタートしました。

お金も、お客様も、お仕事も、手伝ってくれる仲間も、何もなかった10年前。

何もなかったけれど、夢と希望だけは持っていたように思います。

今では、仲間達も増え、お仕事もコンスタントに頂戴出来るようになり、株式会社特殊高所技術も少し会社っぽくなりました。

この10年を振り返って、大変なことももちろんたくさんありました。
会社が存続しえないのではないかと思うような危機もありました。

決して平らな道ではありませんでしたが、全てに意味があったように感じています。

もちろん、嬉しいこと、楽しいこと、涙が出るほど感動したこと、そんな出来事もいっぱい経験することが出来た10年間でした。

ここ最近、我々は様々な方達に支えていただいていることを実感しています。そして、そのお陰で今があることに感謝しています。

10年を迎え、決して奢ることなく、謙虚に、そして、真摯に我々の役割を果たすことで、皆様に恩返しをしていきたいと思います。

最近まで私は、当社の仕事は、誰かが作った物を守ることだと思ってきました。 日本は10年ほど前まで、公共投資で、道路や橋など「作れ、作れ」という時代だったと思います。

でも、そういう時代は終わりました。

既に構造物はあふれ、人口減少している社会の中で、今あるモノを如何に長く使うのか?という時代。 その部分に貢献しているのが私達の仕事である、とも思っています。

また「作れ、作れ」の時代は、作る段階で維持管理が考慮されなかった時代でもあります。今は、作る段階から維持管理を考えなければいけない時代、維持管理が出来ない構造物は誕生すら出来ません。

だとするならば、私達がいるからこそ、作っても良いと判断される構造物もあるはずです。

そして、私は考えました。 私達は本当に何も作っていないのだろうか?と。

実は、私達は守ることで、未来を作っているのではないかと思い至りました。

安心・安全で、幸せであることが出来る今を作ること。

そして、その今を未来に繋いでいくこと。

すなわち、安心・安全で幸せな未来を作ること。私達がやっているのは、守ることであり、未来を作る仕事だと気づきました。

我々が掲げる企業理念は、「人と人との繋がりを大切にし、ともに幸せになる未来を作る」です。

この理念を核に、これからも頑張って参りたいと思います。

10周年。

とはいえ、まだまだ特殊高所技術の歴史は始まったばかりだと思っています。

不可能とされていたことを私達が可能にすることで、共に未来を作る仕事。
そして仕事への誇りや、やりがいを、仲間達一人ひとりが実感し、共に幸せになること。
それが企業の発展、社会への貢献に繋がるよう、1日1日を大切に積み重ねてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2017年6月15日
株式会社特殊高所技術
代表取締役 和田 聖司