特殊高所技術を活用した橋梁点検方法

20100608最近、地方自治体の作成している橋梁点検要領の中に、特殊高所技術を活用した橋梁点検方法について触れられているのを少なからず目にするようになりました。一般的な橋梁点検方法・橋梁点検手法では対応出来ない、特殊橋梁に対する要領書の中には、NETIS登録技術である特殊高所技術を使用するように書かれてあったりもします。

一見すると非常に危険な橋梁点検手法のように見られがちですが、NETISの試行実証評価では比較対象技術である吊足場よりも安全性は向上していると評価されています。

実際に建設現場等の労働災害で上位を占めるのは、足場からの転落・墜落であるというのが事実です。特殊高所技術を実践するうえで、もっとも危険なのはロープにぶら下がっている時ではなく、ロープに確保されるまでの普通に歩ける所であると認識しています。

橋梁点を例にとると、検査路を歩いている時やタラップの移動中がそれに当たります。

検査路を移動中にめまいがしてよろけてそのまま転落。。。

ということも可能性としては十分考えられます。足の着く所にこそ危険な要因がたくさん潜んでいるのです。

ロープにぶら下がってしまえば一安心です。なんせ、足場上よりも安全なのですから。