ワイヤーケーブル破断事故

悪い事は続くようで、先日静岡県で吊り橋のワイヤーケーブルが破断するという重大な事故が発生しました。

今回、お怪我をなされた方は心配ですが、これだけの事故だったにも関わらず、死者がなかったのが不幸中の幸いだったのかもしれません。しかし、この吊り橋、昨年の4月の目視点検では腐食はあったが危険な状況とは報告は受けていないらしく、月に3回程度の市職員の目視点検でも、異常がなかったようです。

  • どのような目視点検だったのか?
  • どのような点検結果だったのか?
  • どのような報告内容だったのか?
  • どのような点検員だったのか?

いろいろと疑問は残ります。

この年代の橋梁は日本にたくさんあり、2030年度には建設後50年以上の橋梁が全体の50%以上にもなります。
このような現状の中、インフラの維持管理の問題をよく耳にします。

以前にも、特殊高所技術による吊り橋の点検方法を紹介いたしましたが、特殊高所技術ではあらゆる橋梁での近接目視に対応できるよう日々工法の研究を行っており、技術者の育成にも力を注いでいます。

我々、特殊高所技術ができる事はなんなのか?

という事を考えさせられる事故でした。